このサイトについて


目次

  1. どんな英語について書いてある?
  2. 誰に向けて書かれている?
  3. なぜこのサイトを作った?
  4. 書いているのは誰?

どんな英語について書いてある?

「SpecAid 世界標準のスペック英語」が対象として取り上げているのは、文字で表されるテキストベースの英語です。その表記の仕方について、基本的なルールやマナーをまとめていきたいと考えています。英会話に関する知識やノウハウを伝えるサイトではありません。

また、どのような分野の英語を対象としているかというと、広告・宣伝・販売促進を目的とするウェブコンテンツやドキュメントです。一部の商品のパッケージや化粧箱などの表示も含まれます。論文・リポートなどの学術文書は対象としていません。小説や詩などの文芸分野も対象外です。

さらにその中でも、特にスペック(=仕様、仕様表)にフォーカスして、望ましい表記の仕方を探っていきます。目を引くキャッチや売れるコピーの書き方、説得力のあるストーリー、購入者の心理を踏まえたレトリック、といったことには触れません。

このサイトで使っている「スペック」という言葉が指しているのは、製品情報の一部として、数値化された性能などをまとめた一覧表です。いわゆる「仕様」の欄・ページに記載されている仕様表などのことです。英語では「Specifications」「Technical Data」などの見出しの下にまとめられます。

「仕様書」というと、製造・建築分野の発注者が外注先に対して、材料の品質・製造メーカー・施工の手順などをまとめた指示書を指します。そのような「仕様書」も対象外です。

それから、広告ビジュアル・ロゴマーク・商品デザインなどのテキストに対する、アーティスティックな表現・処理を否定するものではありません。また、日本語コンテンツで使われるアルファベットでの表現についても、このサイトの対象には含まれません。


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誰に向けて書かれている?

以下の方々に読んでいただけると嬉しいです。

  • 英語コンテンツのデザイナー
  • 英語コンテンツのタイポグラファー
  • クリエイティブ事務所の英語コンテンツ担当者
  • 英語コンテンツを提供している個人商店
  • 英語コンテンツを提供している企業の広告・宣伝・販促担当者
  • 英語コンテンツを提供している企業のウェブ担当者
  • 英語コンテンツのコーダー
  • 英語コンテンツのプログラマー
  • 英語コンテンツのコピーコーディネーター
  • 輸出用商品のパッケージデザイナー


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なぜこのサイトを作った?

日本発の英語コンテンツ、特にスペック部分の表記のクオリティを、コンテンツの情報に合ったレベルまで引き上げる手助けをすること。これがこのサイトの目的です。世界に誇れる商品・サービスを、世界から注目されるクリエイティビティに富んだコンテンツで世界中に発信しているのに、なぜかスペックの表記がヘンなケースが少なくありません。もったいないです。

本文コピーに関する情報源はネット上に豊富にあります。日本在住のネイティブコピーライターも多いですし、オフショア発注もめずらしいことではないようです。クライアントの担当者にもバイリンガル・トリリンガルの方も増えて、ひと昔(5年?10年?20年?)前に比べると、コピー表現の水準はかなり上がっているのではないでしょうか。

仕事柄、スペックの翻訳・チェックを求められますが、チェックすべきポイントは大体いつも同じです。当然、修正指示も大体いつも同じです。

同じチェックを繰り返すうちに、スペックの表記については英語力とは関係なく、ルールに従いさえすれば、誰でも一定以上の水準に達せるのではないか、と考えるようになりました。そこで、基本的なルールをまとめたサイトを作って、スペックのチェック・修正に関わる時間と労力を減らせればいいと思いました。

正直言いまして、私自身、クライアントとの関係ででき上がったローカルルールに従って、漫然と制作を進めていた事実も否定できません。このサイトは自分自身の疑問点の解消・勉強を兼ねて情報整理を試みるものでもあります。


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参考にしているルールは何?

編集・出版・印刷のルールをまとめたスタイルガイドのルールを参考にしています。米国・英国を始め、英語を公用語としている国々では、プロフェッショナルの文筆家や記者が拠り所としているのが、これらのスタイルガイドだからです。

また、数値と単位という組み合わせが、スペックには必ず含まれます。その表記については、国際度量衡局(BIPM)の情報などを参考にしています。

分野が異なると、表記法についても見解が異なる点があります。どちらが正しいのか、などについて、ネット上でも様々な意見が見られます。

「SpecAid 世界標準のスペック英語」では、英語スペック表記のベストプラクティスめいたものが得られればいいな、と考えています。

このサイトの参考資料をご覧ください。


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書いているのは誰?

このサイトの管理人silverLiningは、海外向けの販促ツールの企画・制作に4半世紀以上携わってきました。オーディオ機器・ビデオ機器・業務用モニターテレビ・パソコンモニター・プロジェクターなどの輸出用製品の、カタログ・ポスター・セールスマニュアル・POP・カートンなど、印刷物が中心です。正確な数字はわかりませんが、手がけたツールは、おそらく2000アイテムを下らないでしょう。

1980年代に在籍した広告制作会社では、IBM社のDisplaywriterというワープロ専用機がありました。まだオフィスにファックスがようやく入り始めた時期で、日本語ワープロ機も一般的でない頃です。その後すぐ、IBM PCが導入され、IBM DisplayWriteというワープロソフトとの組み合わせでの作業に変わりました。「マイコン」(マイコンピュータの方)の趣味を持たない私には、コンピュータの極々基本的な概念を学べた、とてもありがたい経験でした。

当時のクライアントは、1990年代の終わりまでは、ツールを日本国内で印刷し、世界中の販売会社に送っていました。基本は英語ですが、力のはいった商品や、現地の要望があると、ドイツ語・フランス語・イタリア語などのバージョンも日本で準備して配布していました。ポータブルタイプのCDプレーヤーのパンフレットで、17ヶ国語に展開したことも印象深くおぼえています。ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・デンマークなど北欧語版や、中国語・韓国語など当時としては珍しいアジア言語版などを同時に制作する中で、言語の多様性をあらためて実感しました。

1991年に、Macintosh SE/30とMacintosh IIsiを購入。IIsiは仕事用に使っていましたが、アクセラレータなどを追加してそれなりに楽しみました。SE/30では、パソコン通信や、HyperCardでのスタック作りを遊んでいました。また、「10万円パソコン」として登場したCompaq(コンパック)で、初めてWindows(Windows 3.0)に触れたのもこの頃です。

Windows 95が登場し、また、インターネットが一般に認知され始めた1995年、大阪でAPEC(エイペック=アジア太平洋経済協力)が開催されました。それを受けて、翌年
1996年9月にAPEC環境技術交流バーチャルセンター(APEC環境技術交流促進事業運営協議会)のプロトタイプを制作。フォントサイズやブラウザのウィンドウサイズを変えると、それに応じて1行の文字数やコラムの幅が変わる様子を見たアートディレクターの、勝手に変えられてしまうのはとても受け入れられない、とでも言いたげな表情が印象的でした。コンマ以下のレベルで、字詰めや行間の調整、写真のトリミングをしながら、クオリティを追求しているデザイナーからすると、読み手がレイアウトを変えられる、ということは衝撃だったと思います。

APEC環境技術交流バーチャルセンターを検索してみると存在していました。内容はプロトタイプとは全然違っていますが。また、更新も2012年で止まっているようです。

1999年からは、製品仕様に関連した計算機アプリケーションの企画・管理・作成もコンスタントにおこなっています。HTMLとJavaScriptの組み合わせによる一種のウェブアプリケーションですが、当初は、スタンドアローンとしてローカルで使える形にして、CD-ROMなどで配布したりしていました。また、CGIによるアンケートフォームなどもいくつか提供しました。現在では、HTML5に準拠したウェブアプリケーションの提供をおこなっています。

2010年代に入って、世の中のマーケティングコミュニケーションの軸足が、完全にウェブに移って以降も、ウェブコンテンツからの展開ではなく、オリジナルコンテンツとしてのカタログ印刷物制作の依頼が続いたのは、ありがたい反面、なぜなのか不思議に思っていました。もしかしたら、廃れていく伝統技術の数少ない職人のようなポジションなのだろうか、などと考えていました。いまでは、印刷物からウェブコンテンツへの展開というワークフローは完全になくなりました。