ところ変われば:Appleの場合(4)


アップル社のMacBook Proの解像度を、米国サイトは「5120-by-2880 resolution」、英国サイトは「5120×2880 resolution」と表記してあります。また、「色」を意味する単語にも、米国スペル「colors」と英国スペル「colours」の違いもあります。引き続き見比べてみたいと思います。

【前回の投稿はこちら】ところ変われば:Appleの場合(3)


目次

  1. 色:「colors」と「colours」
  2. 解像度:「by」と「x」

アップル社のMacBook Proの同一モデルのスペック表記が、国・地域によって少しずつ異なっているので、比べてみました。モデルは2017年6月発売のMacBook Pro 13インチです。製品スペック自体は同じなのですが、市場に応じてスペック値の表記の仕方や文章スタイルに違いが見られます。

次の4地域向けサイトの仕様ページ(Tech Specs)を比べました。

「Video Support」(ビデオサポート)の項目を見てみましょう。市場によって表記が異なる箇所にマーカーを引きました。

MacBook Pro スペック:Video Support

アメリカ合衆国サイト
Macbook Pro ビデオサポート(US)

英国サイト
Macbook Pro ビデオサポート(UK)

オーストラリアサイト
Macbook Pro ビデオサポート(オーストラリア)

香港サイトのこの項目は、アメリカ合衆国サイトと同じなので今回は省略しました。


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1. 色:「colors」と「colours」

まず J を見てみましょう。アメリカ合衆国サイト(と香港サイト)が「color」「colors」となっているのに対し、英国サイトとオーストラリアサイトが「colour」「colours」となっています。これは米国式スペリングと英国式スペリングの違いです。

本サイトの投稿「ところ変われば:Appleの場合(1)」の『1. 米国スペリング・英国スペリング』でとりあげていますので、そちらもご覧ください。


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2. 解像度:「by」と「x」

次にKを比べてみましょう。アメリカ合衆国・オーストラリア・香港の解像度の詳細は、例えば「5120-by-2880 resolution」と「by」を使っているのに対し、英国では、「5120×2880 resolution」と表記しています。

「5210-by-2880 resolution」は、ニュアンスを補いながら日本語にしてみると、「ヨコ5210ピクセルかけるタテ2880ピクセルの解像度」といった感じでしょう。一方「5120×2880 resolution」は、「『5120×2880』ピクセルの解像度」といったところでしょうか。

わかりにくいかもしれませんね。

この違いについては、本サイトの投稿「ところ変われば:Appleの場合(1)」の以下の項で、もう少し詳しく説明しましたので、併せてご覧ください。

2. 掛け算記号は「×」で入力
3. 「×」とスペース
4. 「×」の前後にスペースがない理由

なお、主なスタイルガイドでは、小文字のエックス「x」ではなく、正しい掛け算記号「×」を使うよう勧めています。HTML文書で掛け算記号を入力する時は、名前文字参照(文字実体参照)の「×」を入力すると、ブラウザで「×」が表示されます。

画面解像度例

お読みいただきありがとうございます。気が向いたらまた遊びに来てください。

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